胸椎(きょうつい)は、背中の真ん中にある12個の背骨のことです。
実はこの胸椎、日常生活や姿勢のクセで動きが硬くなりやすく、肩こりや腰痛の大きな原因になっています。
「肩をほぐしてもすぐ戻る」
「腰を治療しても改善が安定しない」
そんな方の共通点に、胸椎の可動域の低下があります。
今日は、胸椎がなぜ大切なのか、分かりやすく解説します。
1. 胸椎は“身体の中心”として動きを分散している
本来、身体をひねる・反る・丸めるといった動きは
腰・胸・肩・股関節などの連動で行われます。
その中でも胸椎は、特に「回旋(ひねり)」を受け持つ重要なパーツです。
しかし胸椎が硬くなると、本来分散されるべき負担が腰や肩に集中します。
胸椎が硬いと起こる典型例
・腰が必要以上にひねられて腰痛
・肩甲骨が動かず肩こり
・首が代償してストレートネック
つまり、胸椎の硬さは“負担の偏り”そのものです。
2. 呼吸と胸椎は深くつながっている
胸椎の周囲には肋骨がついていて、呼吸で拡がったり閉じたりします。
胸椎が硬くなると肋骨の動きが小さくなり、
呼吸が浅くなりやすいのが特徴です。
呼吸が浅い人に多い症状
・肩周りの張り
・首のつっぱり
・背中の痛み
・疲れやすさ
呼吸が浅いと交感神経が優位になり、
身体がリラックスしづらく、慢性的な不調が続きやすくなります。
3. 胸椎が硬いと“姿勢が崩れる”
胸椎の可動域が落ちると、背中が丸まり(猫背)、頭が前に出やすくなります。
その結果、
・肩甲骨の動きが悪くなる
・僧帽筋や肩周りの筋肉が常に緊張
・腰が反る・または丸まる
といった姿勢の乱れが積み重なり、肩こり・腰痛に直結します。
姿勢は見た目だけでなく、体の調子を左右する土台です。
4. 胸椎の可動域を整えると、他の部位が自然と軽くなる
胸椎の動きが出ると、周りの部位が一気に楽になります。
期待できる変化
・肩甲骨がスムーズに動く
・肩の力みが減る
・腰のひねり動作が軽くなる
・呼吸が深くなる
・姿勢が自然に整う
実際、胸椎を調整するだけで肩こりや腰痛が軽減するケースは非常に多いです。
5. 当院で大切にしている胸椎アプローチ
当院では、症状のある場所だけでなく、原因の“根っこ”を必ずチェックしています。
中でも胸椎の評価はとても重要です。
胸椎の動き、肋骨の拡がり、肩甲骨の連動を丁寧に確認し、
硬くなっている部分には調整や手技、必要な場合は呼吸のリセットも行います。
胸椎が動くようになると、戻りにくい身体へ変わっていきます。
まとめ
胸椎が硬いままだと、
いくら肩や腰をほぐしても、すぐに症状が戻ってしまいます。
逆に、胸椎の動きが改善すると、
肩こり・腰痛・猫背・呼吸の浅さなど、多くの不調が自然と軽くなっていきます。
「長年肩こりが治らない」
「腰痛が繰り返してしまう」
そんな方は、一度胸椎の柔軟性を見直してみることをおすすめします。
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